リストラティブヨガ指導者養成講座について
ヨガクラスだけではなく、介護や看護、不調のある家族にも生かせる理論と実践の学び。
呼吸・感覚・動きを繋ぐヨガで、
発達・成長、心身の不調回復の土台を育みます。
自己回復力を高めるために
私たちの身体には元の状態に回復しようとする自己回復力が元々備わっています。その自己回復力が機能するためには、ストレスや疲労を持ち越さない、溜めないことがカギになります。
ストレスと自律神経・ホルモンの関係
大小の差こそあってもストレスが全くないという人はいないと思います。
ストレスを感じたり、心身が緊張状態になると脳が軌道修正しようと働きます。
ストレス状態の時には、アドレナリンが分泌し、交感神経が優位になります。
危険や強い不安を感じた時、身を守るために交感神経が働くことをファイト・フライト反応とも言います。ストレスから心身を守るためには、戦うか逃げるかです。
例えば、極端な例ですが、山登りに行って、熊に遭遇したら？
とっさに落ちていた木の枝を振り回したり、熊の急所を突こうとして戦うか（ちょっと無謀ですね・笑）、
必死に走って逃げます、よね。
冬に車をぶつけられたのですが、交差点でブレーキを踏んでも止まれない車が、私の車の後部に近づいてきた時、ギャーっと叫びながら必死にハンドルを切って衝突を避けようとしました( ;∀;)
きっと、みなさん、緊張した時など似たような体験があると思うのですが、突然のことに恐怖を感じたり、パニック状態になると
・心臓がバクバクする（心拍の上昇）
・息が止まる、身体が固まる
・カーっと汗はでるけど、手足は非常に冷たくなる
・全身の血の気が引いたように何も感じなくなる
など身体が急激に反応します。
この時、アドレナリンといういわゆる興奮ホルモンが分泌がしています。
事なきを得たとわかると、徐々に心拍や呼吸もゆっくりになっていきます。
だいたい７，８分くらいで落ち着いてきます。
長くても約１５分で鎮静と言われています。
しかし、ストレスにさらされた状態が長引くと、コルチゾールといういわゆるストレスホルモンの分泌も高いままになります。
アドレナリンもコルチゾールもストレスに対処するためには必要なホルモンですが、過剰に分泌されたままだと心身に様々な影響が出てきます。
コルチゾールは睡眠時には低下して、明け方から分泌が増えて、起床後３０～６０分で最も高くなります。
目覚まし時計の様な働きをするホルモンなので、寝る前にコルチゾールが高いままだとぐっすり眠れず、睡眠の質が低下します。
また、アドレナリンもコルチゾールも副腎から分泌されますが、過剰分泌が続くと副腎そのものが疲弊し、ホルモンが正常に分泌されなくなり、全身の倦怠感が取れなくなったり、朝起きられなくなっていく可能性が出てきます。
適量の分泌であれば、身体のバランスを整え、ストレスから心身を守るために働きます。しかし、ストレスを受け続けると、身体に様々な悪影響をもたらすことになるのです。
身体からリラックス信号を送る
身体の機能が正常に働き、健康を維持するには、ストレスの元を取り除くあるいはストレスを上手に発散する必要があります。
音楽を聴いたり、散歩に行ったり、温泉に入ったりなど好きなこと心地よいと思うことをしたり、軽く運動するのもよいですね。
時間がなかなか取れない、何をしていいか分からない、気力がないという方には、
リストラティブヨガがおススメです。
筋肉を働かせず、身体が楽にいられるポーズをとることで、「脳もお休みしていいよ」という信号が神経を通して送られます。
好きなことや楽しいことをしている時、嫌なことを考えなくていい時、
身体はどうなっているでしょうか？
カチカチに硬くなっていませんよね。
リラックスして、身体の緊張はゆるんでいます。
この身体の緊張がゆるむ状態に導くのが、リストラティブヨガです。
ストレスによる神経やホルモンの過剰反応は、本来、約１５分で鎮静する
ならば、
身体の動きを止め、感覚や刺激を最小限にして約１５分、脳や神経が過剰に働かなくてよい状態を作ってみてください。
ストレスからの解放・脳疲労の回復に瞑想やマインドフルネスがよい、というと共通ですね。
リストラティブヨガでは、思考を止めるとか、雑念を払うということを無理に意識する必要はありません。自律神経の振り幅が大きな状態から、なだらかな波のような自動調整モードで大丈夫、と身体が感じられるようにしていくのです。
レッスンとしてのクラスは、６０～９０分で３，４ポーズの組み合わせで、伸展や屈曲、ツイストなど背骨を穏やかにほぐれるので、血行もよくなります。
きっと、リストラティブヨガを試した夜は、ぐっすりと眠れると思います。
6月５日（水）の地下鉄菊水駅徒歩１分のサロンで行うリストラティブヨガクラスは、
身体が緩んだところにセラピストの手のアプローチを加えていきます。
辛い首・肩の張り凝りが少しでも解消されるお手当のような優しい手技です。
４名のみの小人数ですので、週の真ん中水曜日の疲労回復＆リセットにぜひご活用ください。
