先日、北星学園大学大学院3期生の同窓会がありました。
修士課程を修了してから22年ぶりです。
その間にお会いすることがあった方もいますが、ほとんど、そして当時の講師の先生お2人にお会いするのは卒業以来でした。
当時、現役入学は私だけ。社会人のリカレントコースがメインでしたので、私以外はすでに福祉や医療の現場にいる方たちばかり。
教育大から働いた経験もなくストレートで入って、社会福祉のふの字も知らない若造でした。
当時の社会心理学の教授だった先生の元で勉強したい!という思いでしたが、大方の講義やディスカッションは社会福祉がテーマ。ちんぷんかんぷんだったのを思い出して苦笑いです。
何より、学生と社会人、しかも問題意識高く専門性を追求しようと集まった同期の皆さまとの格差はものすごかったと思います。
今となっては考えられませんが、当時の私はたいへん静かで、おとなしかったそうです(笑)
同期のみなさまもすでに定年退職されていたり、独立していたりと状況は様々に変化していましたが、こうしてまたお会いできたことを嬉しく思いました。
北星学園大学名誉教授の忍先生と。
89歳になる忍先生。
さすがにお耳は遠くなっていましたが、今でも太極拳や卓球を楽しんでいるそうで、とてもお元気でした。
先生が講義でおっしゃった「障がい者も消費者である」という言葉を今でも鮮明に覚えています。
障がい者の社会的自立についてのお話だったと思います。
支援される人、支援する人というだけではなく、障がい者の就労機会や自立的社会生活について「消費者」という考え方が、当時とても納得がいったのでした。
今、フリーの立場になって小学生から成人まで様々な障がいのある方たちと関わるようになり、教育から福祉にシフトしていく現実を目の当たりにしています。
ライフステージの変化と共に優先事項やニーズは変わります。それによって、必要になるサポートも変わります。
ヨガは”治す”ものではありませんが、心と身体のバランスを保つこと、学校教育ではカバーできないこと、あるいは学校教育の中だけではなく社会でも必要な非認知(社会情緒的)能力の土台を培うのに生かせます。
身体の動きは脳の働きそのものです。ヨガをツールとして、身体から、お子さんの発達はもちろん、大人の成長・変化にも携わっていけると思っています。
今も障がい当事者や家族会などと繋がりのある同期の皆様からも、「ヨガをぜひ勧めたい」と言っていただけました。
ご縁が再び繋がり、これを機会に何かが動き出すようです。
場やステージは変わっても、今なお障がいや病気のある方、その家族と関わり、また教壇に立たれていたり、”現役”である皆様に追いつけるよう、少しは並んで進めるように頑張っていきたいと思いました。
【8月10,11日札幌開催】
障がいのある人にヨガを生かす基礎講座12時間
ヨガをツールに、様々な障がいのある方たちに寄り添い、変化と活力を引き出す関わり合いを学ぶ2日間。
ヨガ指導者に限らず、医療、福祉、教育などに携わる方、運動指導者、障がいのある方とのヨガを学びたい方どなたでも参加できます。