9月26日(木)中学生以上を対象にしたヨガ部を始めようと思ったきっかけがありました。
学校教育が終わった後、行き場所を探す親御さん、どうしていいか分からない子どもたちが私が思う以上にたくさんいることを実感したのです。
4月に今日のご依頼をいただきました池上学院グローバルアカデミー専門学校。打ち合わせを重ね、社会生活学科の生徒10人とヨガをさせていただきました。(写真掲載の許可頂いてます)
社会生活学科には、支援学級・高等支援学校卒業の子よりも、判定を受けず通常学級に在籍していたけど、ほとんど学校に行ってないだろう子たちの方が多いそうです。
毎日顔を合わせているはずの子たちは、互いに交流することもほとんどなく、初めての人、初めてのヨガに少し緊張と不安があるようでした。
50分×2コマ、ヨガだけではなく身体を使って楽しむワークも入れました。
前半は、自分の身体の重みを感じられるようにシンプルなヨガポーズをゆっくり行いました。
バランスポーズでそれぞれの特徴が少しずつ出てきました。
ちょっと空気が緩んだ。気持ちもほぐれた感じ。
後半は、ヨガベルトでペアで遊びながら、実は体幹と体軸がしっかりするコミュニケーションワークを行いました。
彼らにとってペアワークが簡単じゃないのも、盛り上がらないのも想定内です。
だから、大人も一緒に参加する、楽しむことが大事と思っています。
先生方も巻き込みながら、あちこちのペアに関わっていくと、子どもたちと目が合い、表情が変わり、笑顔がこぼれ出しました。
いつの間にか汗だくで、どんどん身体動かす子たち。
私が飛び上がった姿に思わず吹き出した子がいました。
声をかけると、聞こえる声で返事してくれて、会話になり始めました。
感情を上手に表せない子たちのスイッチが入ったと思いました。
遊び終えた後、脚力を使う立ちポーズと木のポーズを入れました。
最初にバランスチェックした時ぐらぐらだった子たちです。
気持ちが向いてないから余計ですね。
最後の木のポーズは、全然違ったのです。
全身にエネルギーが通ったようにピシッと伸びる。
うまくいかなくても途中でやめる子はいなく、何度もやり直している。
私の顔を見る必要はない。
他の子を見る必要もない。
一点を見つめ集中している子たちがとても逞しく見えました。
シャバアーサナでは、もう何もいう必要はありませんでした。
起き上がってくると
「ポカポカして眠くなった」
とはにかみながら言う笑顔が、幼くてかわいいのです。
高校卒業後、移行期のスペシャルニーズの子たちは、もっともっといるのが現実です。
診断名がつけばいいわけではありませんが、判定を受けずにいわゆる通常学級で、実際にはほとんど通えずに学校教育を終えてしまう。判定がなければ公的な支援は受けられないし、卒業後の受け皿もかなり狭まります。本人だけではなく家庭が抱える不安や困り感はいかほどでしょう。
ヨガが解決する訳ではないけど、一歩動き出してみようという心と身体を培う力にはなります。
身体を動かせば、きっと気持ちも動くから。
急激に変わるものじゃないから、ゆっくりじっくり自分の身体と向き合う時間がとても大切だということ伝えていきたいと改めて思いました。
思春期、発達・グレーゾーン、不登校、大人の発達障がいの方などを対象とした少人数のクラスです。
呼吸や身体の感覚に目を向けて自分を知り、心と身体の解放・統合をゆっくりしていく優しいヨガと身体感覚を取り戻す楽しいワークです。
身体が硬い、ポーズが難しそうなど心配は一切いりません。
とにかく来てほしい。親御さんのご相談も承ります。